テレビの中継などで、沖縄の台風の様子を見たことがありますか?
大きな看板が宙を舞っていたり、木が今にも折れそうなほどしなっていたりして、凄く恐ろしいですよね…。
本土に住んでいる友達にも、
「私も沖縄に住んでみたいけど、台風が怖くて無理…」
と言われたことがあります。
しかし、私が15年沖縄に住んでみて感じるのは…
実は、台風ってそんなに怖くないということ。
なぜ怖くないのか…わかりますか?
こちらの記事では、
沖縄移住を考えているけど台風が怖いという方へ、
- 台風が怖くない理由
- 実際に台風が来たときに行っている台風対策
- 台風が通過した後の沖縄あるある
についてお伝えします。
また、ここ数年は沖縄に限らず本土へ台風が上陸することも増えてきていますので、台風対策の参考にしていただければと思います。
沖縄の台風が怖くないと感じる理由
台風は事前にわかる
当然のことですが、台風は来ることが事前にわかる災害です。
進路予想が多少ズレることはあっても、いつ頃・どのあたりの地域に・どれくらいの勢力で来るのかが、数日前から発表されます。
ある朝起きたら、急に台風が来ていて困った!
なんてことはありえません。
台風に対する備えをしっかりとする時間があるだけでも、恐怖心はだいぶ少なくなりますよね。
沖縄の家は台風仕様
昔から台風が頻繁に来る沖縄では、一般家庭を含めてほとんどの建物が鉄筋コンクリート造りです。
頑丈な造りのコンクリート住宅であれば、倒壊などの大きな被害にはつながりにくいもの。
また、沖縄の住宅の小窓には飛来物から窓ガラスを守るための格子が取り付けられていることが多いので安心です。
見た目はちょっと良くないのですが、安全第一ですので仕方ありません。
無茶をしなければ被害にあうことは少ない
台風で被害に合う人の多くは、無茶をして暴風雨の中を出かける人たちです。
暴風警報が出ているのに車を運転して車ごと横転したり、面白半分に外を歩いてケガをしたり…。
おとなしく屋内にいれば防げるであろう被害が、毎回発生しています。
裏を返せば、自分自身が気をつければ、被害に合う可能性はだいぶ減らせるのです。
もちろん、自分自身ではどうしても防ぎようのない被害も時には起きてしまうので、油断は禁物ですよ。
沖縄の台風対策
停電に備える
台風で一番やっかいなのが、停電です。
停電してしまうと、情報源であるテレビやラジオが聞けなくなったり、クーラーが止まって蒸し暑くなったりします。
停電に備える準備は、次のようなものです。
- 懐中電灯の準備(部屋を照らせる大きめの物、トイレなどに持って入るものなど複数)
- 電池の予備を確認(必要な種類の在庫が切れていないか)
- 携帯電話・パソコン・音楽プレイヤーなどの充電を満タンにしておく
- 事前にエアコンのドライをかけて、室内の湿度・温度を下げておく
- 冷凍庫をカラ、もしくは満タンにする
(冷凍庫が満タンだと、お互いが保冷剤の役割をして溶けにくくなります) - 停電後の冷蔵庫の保冷のため、大きなペットボトルの水を凍らせておく(停電したら、すぐに冷蔵庫の一番上の段に置く)
現在所有している懐中電灯です。
真ん中のものは、単1~単4どのサイズの電池でも使うことができてとても便利です。
断水に備える
タンクから電力で水を汲み上げる仕組みの住宅に住んでいる場合、停電すると水も止まります。
- 飲料水の確保(多めに箱買いしておく)
- バスタブに水を溜めておく(トイレが流れなくなったときに使用)
暴風雨に備える
- 屋外に出してあるプランター・自転車・物干し竿などは全て室内にしまう
- 排水溝を掃除する(詰まってベランダなどが浸水しないように)
- シャッターを閉める
- 窓の施錠
- 風向きが強い方角の窓のサッシに新聞紙や布を詰める(浸水するため)
- 玄関の靴は靴箱に全てしまう(玄関にも浸水するため)
スーパーの品切れに備える
台風が来ると、本土からの物資を運ぶフェリーの運航が止まり、物流が乱れます。
台風通過力直後はスーパーが品薄になるので、台風前から食料やペーパー類などを多めに確保しておくことが重要(買占めはよくないので適度に…)。
台風が接近してからでは混雑しますし、水やカップラーメンはスーパーの棚が空っぽになることも。
できれば、台風シーズンが始まったら常に少し多めに備蓄する癖をつけると良いですよね。
沖縄の台風対策としてだけではなく、日本ではどの地域でも地震に備えてこのような取り組みをしている方も多いでしょう。
その他の台風対策
- 停電前にご飯を作っておく(ガスで温めるだけで食べられるカレーなど)
- 車のガソリンを満タンにする(重くすることで横転防止になる)
風の向きや強さによりますが、軽自動車くらいなら台風で転倒することも珍しくありません。
台風通過後の沖縄あるある
水不足気味になる
台風通過後は、飛んできた葉っぱや砂などで汚れてしまったものを水洗いする必要があります。
戸建てはもちろん、賃貸物件に住んでいても
- 玄関ドア
- 窓ガラス
- サッシ
- 小窓の格子
- シャッター
- 網戸
- 玄関・ベランダの天井、壁
- 排水口
- 屋外に停めていた車
…などは、風がおさまり次第みんな一斉に洗い始めるので、水不足気味になることも。
離島に住んでいた頃は、「節水を心がけてください」と町内アナウンスが流れたこともありました。
スーパーはしばらく品薄
先にも触れましたが、台風の風が収まるまでは沖縄への物流が止まってしまいます。
それに加えて沖縄県内の畑が被害を受けていたりすると、数日間まともな食料が買えないことも珍しくありません。
車の窓に〇〇
屋外に停めていた車の窓は、残念ながら台風で割れてしまうことも…。
修理までに時間がかかるのか、台風後しばらくは窓ガラスに透明のビニールを貼ったまま走行している車を見かけます。
(さすがにフロントガラスは見たことありませんが)
実はそんなに怖くない!?沖縄の台風・まとめ
- 台風は事前に来ることがわかるので、そこまで怖くない!
- 無茶をしなければ被害にあう可能性はかなり低い
- 事前準備と片づけは少し面倒だけど、慣れる
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!